不妊治療を受けている方に、”生野菜はよくない”という認識を持たれている方が多いようです。実際にそうでしょうか?当院では、”生野菜”が悪いとは考えていません。実際に、当院にご来院いただいている方でも生野菜を摂取している方で妊娠された方が多くいらっしゃいます。
今日は、野菜について大まかな考え方をご紹介いたします。
野菜は、東洋医学では冷性・平性・温性に分けられます。
冷性の野菜とは、”夏野菜”です。具体的にはトマトやナスビ、きゅうりなどのナス科の野菜です。これらの冷性の野菜は、実際に体を冷やす可能性があるので冬や春にとることはお勧めできません。ですが、夏や初秋に冷性の野菜をとることは、体調を整えるうえで重要です。
平性の野菜とは、春や秋にとれる野菜を指します。この平性の野菜は、体を温めたり冷やしたりすることはない野菜です。
温性の野菜とは、冬にとれる野菜です。これらの野菜の多くは根菜です。根菜は、体を温める性質のある野菜です。冬にはしっかりと摂取したい野菜です。
つまり、体を冷やす可能性があるのは夏野菜だけです。このことを考えながら野菜を摂取すると問題はないと考えられます。1番重要なことは、季節の野菜をとるということです。
また、野菜には優れた面が多く、健康に良いことは誰もがわかっている事と思います。野菜は体を冷やすという間違った情報から、野菜の摂取不足になり不妊体質を招いている方もいらっしゃいます。1日の野菜の摂取目標は肉が1としたら野菜は2です。 野菜不足にならないようにしっかりと摂取するようにしましょう。
寒邪実盛とは、寒い環境に長時間いることによって体の芯まで冷えてしまった状態や、身体の代謝が悪く身体の内部に常に冷えがある状態です。お腹に強い冷えがあり触ると冷たい、強い冷え性、夏でも冷えを感じるこのような特徴があります。また、冷えると生理痛が強まるのも特徴です。生理期間が6日前後と長く、生理周期は一定ですが30日以上と生理間隔が長いことも特徴です。月経前に、下腹部や下半身が強く冷えた感じになります。また、冬は足が冷たくて眠れないという方も多くいらっしゃいます。
不妊の原因となるのは、冷えの凝滞作用です。物は冷やされると硬くなってしまいます。そうすると動きが悪くなります。血液循環も同様です。冷えによって、血液循環が悪化してしまい子宮や卵巣の血液循環が悪化します。その結果、排卵障害、子宮内膜の厚み不足、卵子の空包化、着床障害、流産などの原因となります。
瘀血とは鬱滞(うったい)している血液の事をいいます。中医学では血瘀や古血とも呼びます。わかりやすく言うと、古くなったドロドロの血液です。不妊治療中の方の場合、食生活の不摂生やホルモン剤の注射で起こりやすいと考えられます。
また、心臓のポンプ作用も重要です。心臓のポンプ作用は、スムーズな血液循環には欠かせません。また、この心臓のポンプ作用を助けてくれるのが筋肉のポンプ作用です。筋肉のポンプ作用は、運動を行うことで可能になります。
そして、この瘀血の影響を受けやすいのが子宮や卵巣です。瘀血が溜まることにより、生理痛や生理不順、排卵障害などを引き起こしてしまうことも考えられます。その結果不妊症の原因となってしまうのです。
血液循環の良い状態を維持するように心がけましょう。